3章

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まさか司がそんな掲示板を見るはずはないけど、噂はどこから回るかわからない。 あたしは細かいところにも細心の注意を払っていた。 司を失わずにお金を手にする。 これが一番大切なことだ。 本音をいえば、青山さんだか誰だか知らないけど、他人に愛人のことを言って欲しくなかった。 広めて欲しくない。 何より隠して生きていきたいこと。 だけど今さら柚希を責めても仕方がない。 もう言ってしまったことだ。 ともくんに「誰にも言わないで」とお願いするしかない。
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