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「悪い話じゃないだろ?俺も真子のパパになりたいんだよ」
「ちょっと待ってよ」
たしかにもうひとりくらい付き合ってもいいかな、なんて思っていた。
だけど、ともくんでいいのか。
引っ掛かるのは独身だということ。
本命の彼女はいるようだから、大丈夫だとは思うけれど。
「断ってもいいけど、そのときは店の子に話しちゃうよ。愛人のこと。ついでにサイトにも書いちゃうよ。俺、キミの本名知っているしね」
コイツ、最低だ。
明らかに脅している。
付き合わなきゃバラされる。
それは嫌だ。困る。
もしバラされて司に知られてしまったら、石田さんとの関係を精算すればいい。
単純で簡単なこと。
けれどあたしの頭の中には、そんな考えが一切浮かばなかった。
石田さん(お金)を手放すわけにはいかない。
なんとしてでも。
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