プロローグ

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ひんやりと冷たい床。 床……なのかどうかもわからない。 この冷たさはコンクリートなのかもしれない。 足首には頑丈に縄が絡まり、自由を奪う。 寝転んだ体を動かすたびにカシャカシャと鳴る金属音。 手首にはめられた手錠というアクセサリー。 完全に囚われている。 もう、終わりだ。 あたしの人生もここまでか……。 ガシャン。 ギィ。 バタン。 世界の終わる音が響いた。
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