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その日はテストが終わった日だった。
友人に誘われてカラオケに行った。
そして意味もなく長居をした。
家に帰る時には12時を回っていた。
《…怒られるかな…?》
そんなことをぼんやり考えて暗い道を歩く。
すると小走りの人と肩をぶつけてしまった。
「おっと!すみません!」
「いやいや!こちらこそ。
急いでいて、ごめんね!」
別に特に何も感じなかった。
俺の周りを行きかう何万というありふれた人の一人が
偶然俺にぶつかった。
ただそれだけだと。
《…あの人、なんかお笑いやっている不細工芸能人の
…なんて言ったかな…似てるな~。》
そんなのんきなことを考えて俺は家に。
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