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救急車と警察を呼んだ。
俺はそのまま急いで救急箱を探した。
リビングのテレビ台の下から救急箱を。
包帯をやたらに取り出して
傷口を抑える。
「父さん!!
しっかり!!父さん!!」
俺は何度も父さんに声をかけ続けた。
必死な俺の耳にサイレンが聞こえてきた。
「来た!」
俺は走って家の外に。
「ここです!!ここです!!」
俺は声を上げた。
救急車から救急隊が。
俺は走ってキッチンの父親の元に案内へ。
すると救急隊の一人が声を上げた。
「おい!こっちにも人が倒れているぞ!」
「!?」
俺は救急隊の声を聞いて顔を向けた。
キッチンの奥、裏口付近に母さんが倒れていたのだ。
「うあああっ!!母さん!?」
俺は頭を抱えた。
「そうだ!葵!!」
俺は妹を思い出した。
「葵!!葵!!?
どこだ!?どこにいる!?」
俺は声を上げてキッチンからリビングに。
泣きながら、声を枯らしながら妹の名前を呼んだ。
すると部屋の隅。
ゴミ箱と並ぶようにして縮こまる葵が。
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