恨みから。

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葵は魂が抜けたような顔で俺を見た。 俺を見て葵は俺に飛びついてきた。 「お兄゛ちゃん!!」 「葵!!」 俺は泣きながら葵を思いっきり抱きしめた。 顔を葵の頭に押し付けた。 体温がお互いを駆け巡るのを確認して、 顔を確認すると、もう一度俺は葵を抱きしめた。 俺は葵と手を繋いで、父さんと母さんを乗せた 救急車を見送った。 そして入れ替わるように警察が。 俺は警察に依頼し、調査を。 そのまま急いでタクシーで病院に向かった。 葵は俺の膝の上で眠ってしまった。 俺は葵の頭を優しくなぜながら病院に。 そして待合室で俺は黙って待ち続けた。 時間は進み、うっすら日が昇るころ。 一人の看護婦が俺の前に。 俺は立ち上がった。
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