別離、涙

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そんな甘い?時間からかなり経過した、ある日の事だった。 戦争が、始まったのだ。 当然、エドモンドもイギリスも出兵した。 最初は、こちら側に有利だったはずの争いだった。 しかし、相手側も負けてばかりではいられないと応戦した。 火薬などの匂いが漂う中、とうとう敵の大将他の人間が捕まった、と安堵したその時。 そう、まさにその時だった。 「危ない!アーサー!」 エドモンドが叫んだ。 敵の大将が懐に隠していた小型の手榴弾。 それの安全装置を引き抜くと、地面に叩きつけたのだ。 一瞬の出来事だった。 イギリスは、何が起きたか把握できなかった。 「うぅ・・・」 目の前の、遠くにいたはずの恋人が、血を流して倒れそうになっているのを見るまでは。
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