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だめだ、と頭の中で警告音が鳴り響く。
付き合ってしまえば、きっと事実を知ったエドモンドはひどく傷つく。
でも、止まらなかった。
せっかくの警告は欲望や愛情といったものに流されてしまう。
「お前を、愛してもいいのか?」
やっと出た一言。
体ごと振り向いてベッドの縁に手をつき、懇願するような目つきで訴える。
「お前を、俺が独占して、俺の言うことだけを聞いて、俺が・・・」
「いいよ、アーサーの好きにしてくれればいい。俺は君に惚れた、哀れな男なんだから」
エドモンドは必死なイギリスに向けて微笑んだ。
なぜ、こんなにも必死になるのか。
それは気にならないわけではなかったが、いつか話してくれるだろうとわざと気にしていない振りをした。
それに気づくはずのないイギリスは、こんなことを言い出した。
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