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「えっ.... .... 」
関は、木場の今にも泣きそうな声に顔をあげる。
泣きそうってか....
「あ.... .... 」
泣いてるし。
涙が、ポロリと木場の、切れ長の目から零れた。
───似合わねぇ!
関は胸のうちで叫ぶ。
たしか、映画館でも泣いてた....
もしかして....
「───あんたさぁ、ヘタレ?」
「な!」
かなりびくつく木場。
──やっぱ、そーじゃん。
はぁ、とため息をつく関。
.... .... なんか、萎えたかも。
こんな、ヘタレ。ごめんだ。
そう思ったが....
ふと、木場に目線をやると、
顔が紅く、
潤んだ瞳、
はだけたシャツから除く肌。
────逸材、なんだよなあ。
関は、
何やら閃いた。
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