LESSON 00

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「えっ.... .... 」 関は、木場の今にも泣きそうな声に顔をあげる。 泣きそうってか.... 「あ.... .... 」 泣いてるし。 涙が、ポロリと木場の、切れ長の目から零れた。 ───似合わねぇ! 関は胸のうちで叫ぶ。 たしか、映画館でも泣いてた.... もしかして.... 「───あんたさぁ、ヘタレ?」 「な!」 かなりびくつく木場。 ──やっぱ、そーじゃん。 はぁ、とため息をつく関。 .... .... なんか、萎えたかも。 こんな、ヘタレ。ごめんだ。 そう思ったが.... ふと、木場に目線をやると、 顔が紅く、 潤んだ瞳、 はだけたシャツから除く肌。 ────逸材、なんだよなあ。 関は、 何やら閃いた。
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