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「僕からは、しないから。」
形のよい唇が、誘うように呟く。
つまりは。
───木場の方からしろ、ということ。
な、な.... ....
できるかぁっ!
ヘタレって、わかってンだろ?
俺だって、自分で言いたくはないけどっ.... けどっ.....
「ええ、ちょっと、泣きそうカオしないでよ、無理難題押し付けてンじゃないんだからさ。」
「むりだよ!」
ついつい、言い返す。
だって、本当に、ムリ。
すると、関は意地悪く、囁く。
「ヘタレ、直す努力すんじゃないの?」
「うぁ。」
「知ってる?これも、協力のウチ。GIVE AND TAKE だよ。」
俺の場合、“GIVE AND GIVE”な感じがするのは気のせいか....?
「は や く.... ばらすよ?」
「~!!」
それはッ.... 困る....
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