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二人のキスシーン目撃者は数知れず。
「うっわ.... 大胆ー」
「様になりすぎー」
「てか、木場くんってやっぱり狼じゃーん。」
「絵になってるよね。」
「キャーーーー。」
渦中(?)の二人。
「んっ.... ぅ.... 」
───くらくらしてきた。
木場が。
端から見れば、完全に襲い掛かっているのは木場。
だが、
実際に喰っているのは関である。
湿った互いの口の水分は、溢れてイヤな音をたてる。
─うぁ.... ヤバイ....
と、感じた直後。
ズルリ、と舌が抜かれて唇が離れた。
「っは.... .... .... はぁ、はぁ。」
息切れする木場。
関も、ほんのり頬が紅いが、息切れすることなくペロリ、と唇を舐めた。
突然、
「!!!」
木場の耳元に顔を寄せ、耳に吐息がかかるくらいに口をよせ、
「───このくらい、出来なきゃ話しになんないよ?」
表情こそはわからないが、恐らくまたイヤな笑みを浮かべて....
「─────っぁ!」
耳をねっとりと先程のキスで水分を含みまくっている舌で舐めあげた。
うぶ毛が、ざわっと反応する.... 感覚。
木場の肩は盛大に跳ねる。
「ちょ、ちょ.... 何してっ.... 」
耳を押さえながら訴えると、
「ヘタクソだったから、───お仕置き?」
普段、友人らに見せているような明るい笑顔で言う。
─最早木場にはそうは見えないが。
「おっ.... し.... おき.... ....?」
ぱくぱくと口を動かす。
「安心して。.... .... 御褒美もあるからぁ。」
するすると、木場の下顎を関が猫にでもしてやるように撫でる。
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