LESSON 02

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──とうとう、来た。 「アハッ、楽しみだね!」 悪夢の、日が。 「どおしたの?浮かないかおして。」 某テーマパークの入口。 祝日の為かやたら人が賑わっている。 「.... .... .... 。」 この状況で喜べと? 無理言うな、 これから俺は何をされるかわかっちゃいねーんだぞ? 「ま、ちゃあんと時間通り来てくれたし─御褒美は何がほしい?」 褒美だぁ? ていうか、 遅刻したらなにされるか.... 考えただけでも恐ろしい。 「.... 別に。」 「ええー?酷くない?」 俺の望みは、 “帰りたい。” それだけだ。 「.... .... .... 。」 「.... あっそ。可愛くないなー.... あ、そーだ。ねぇ、何から乗りたい?僕はね、コレかコレ。」 「.... .... え。」 木場は指されたものをみて硬直した。 コースター系かフリーフォールか。 .... どっちもイヤー! 関は腕を組んできた。 「ねー、どっちに乗る?選ばせてあげる。」 ふふ、とまた嫌な笑みをたたえて。 .... 選択肢なんてゼロに等しい。 どっちに乗っても末路は同じだ。 負けじと自分でも嫌なくらい爽やかな笑みを浮かべ、 「─いいよ、朱瑠に選ばせてあげる。」 一瞬、 関の顔が真顔になった。 次には、美しくも不気味な目の輝きと共に、 「─ありがと。」 開園まで、 あと少し。
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