LESSON 02

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──最悪だ。 厄日だ、もう無理だ。 ぐらぐらする頭を抱えながら木場は現状に絶望する。 なんだよ、あの速さは! しかも急に落ちたり.... 心臓.... いや、内臓がひっくり返るような感じ.... は き け が す る。 額に手を当てると、大きく息を吸い込み空を仰いだ。 「─ほら、やっぱり!」 比較的近くで頭に響くような甲高い声が聞こえた。 ? その方向へ顔を向けると、 「チョーイケメンっ!」 「こんにちはぁー♪オニイサン、一人ですかぁ?」 .... .... 女の人が、二人。 .... 誰? 「.... なんですか....?」 「きゃあっ、声も超カッコイイー!」 「もろタイプー♪」 .... う、 煩い.... .... 「.... はぁ。」 「ねー、一人ですか?」 「いえ。」 「宜しかったら一緒に回りましょうよー。あ、お連れさんもご一緒でいいですからぁ。」 .... お連れさんて.... 友達と来てると思ってんのか? 彼女とだとは思わないのか? .... 実際はどちらでもないけど.... あくまで、“フリ”だし.... .... まてよ、 この状況、不味くないか....? ここで、アイツが来てみろ。 俺が何されるかわかったもんじゃない。 “褒美”だか、“仕置き”だかの名目でまた何かやられる.... ....!! 「駄目。」 !! 聞き覚えのある声に肩をびくつかせた。 俯いていた顔をギ、ギ、ギ、と前に向けるといたのは、 天使の微笑みを浮かべた関が居た。
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