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「ま、どこでもいんだけど。」
ついたのは。
カラオケ。
ぽかん、と木場は口を開けていた。
いい男台無しー。
ぼそ、と関は呟きつつも、テンションは最高。
「んーと、.... じゃ、三時間で。」
部屋をとり、マイクも受け取って、個室へ。
「あ、あの.... 」
木場が声をかける。
.... 随分へっぴり腰な態度だな。声だけは無茶苦茶イイのに。
「何?」
「歌う.... の....?」
─ぶっ。
さっき言ったじゃん。
「──なわけないじゃん。」
ま、いいけど。
おろおろしながら、木場は、ついた個室のなかに入る。
バタン。
扉をしめて、関ははた、と気が付く。
カラオケBOXじゃ、鍵ないじゃん....
いいや、逃がさないし。
そこで、関は口角を上げた。
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