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「うむ、ではこの件については企画書通りに」
「はい、会長。」
一人の女性とは上機嫌に声を弾ませ、書類片手に去っていく。
扉を開け、こちらにくるりと反転すると笑顔で「ありがとうございました、また来ます」と告げて去っていく。
私は書類に目を通しながら笑顔を向けて見送った。
桜上中学校、生徒会長 不知火 姫華。それが私の名前であり、この学校での立場だ。
小学校時代も生徒会長を勤め、その経緯で中学一年で副会長、そして今、二年に上がり、生徒会長を勤めている。
二年に上がりといってももう少しでその時期は過ぎる。
今はもう冬から春へ。つまり私はもう少しで三年生になるのだ。
と、言っても今とは対して状況の変化は無いだろう。
きっと生徒会長は継続、クラス変えも無い、考えるのは高校進学の事ぐらいだろうか?
まぁ、その話は私情だ。今は書類を整理しよう。
そうしてまた私は資料に目を集中させる。
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