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誰かにわかってほしいよな。
自分の存在を認めて欲しいよな。
せっかく産まれてきたんだから。
誰でもいいから、誰かによ。
女には強く出れず、なんだかんだでヒロシにさえ優しく接してしまう俺は。
もし勇希が女なら、無条件で抱き締めたりしたのかもしれない。
だけど、そうしようとは思わなかった。
俺は、体育科の友達にするみたいに、勇希を励ましたくて、静かに背中を叩いた。
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