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誰にも何も言えずに、ずっと独りで生きてきたんだな、と思った。
どう考えても、自分にとってマイナスにしかならないことを赤裸々に話す勇希の胸の内は……
俺に同情されたいとか、憐れんで欲しいとか、そういうことはないに等しかった。
自分を嘘偽りなく話した上で、それでも
「お前は普通の男だから、大丈夫だよ」
という言葉をただじっと、誰かが言ってくれるのを待ち望んでいる気がした。
ずっと独りきりで生きるのには、限界があるよな。
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