金で掴む幸せなんて

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「お侍さま、村の者を集めました」 政之助の父親の名は、勘吉と言う。 「そうか、案内してくれ」 勘吉の家を出ると、もう辺りは真っ暗。 世間話をしている内に陽は落ちて完全に夜の闇に包まれていた。 蝋燭一本で何もない砂利道を歩くのは少し危ないが、目的地へと着いたのはすぐだった。 「ワシらに何の用で…」 「こんな時間に…」 「取り立てか…?」
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