誕生

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俺の名前はタルマ。 このリタイル城に仕えて五年目。 年は9歳、自分でいうのもあれだけど能力を見込まれて結構良い身分だ。この年齢でなんと最高指揮官である。 ーーーーーが。 今日の朝偉大なる王のサルイタニアに命じられてここにいるわけだ。 ーーーーーーーーーーーーーーー 「いま…なんと?」 「ワシの子供が生まれた。 専属でお守りしろ。」 「…は?」 ーーーーーーーーーーーーーーー くっそ…あの方はとても偉大だが…あの年でげんきなこった… てか、なんで俺がお守りなんだ! 赤ん坊だろ!? そんなこと思いながら 俺は指定された場所についた。 「ここが…赤ん坊の部屋か?」 その部屋の前についた時俺は… やばいと思った。殺気が…やばい…なんなんだ… 俺は強力な保護呪文をみにまとい 自嘲気味に笑った。 「まて…相手は赤ん坊だぞ…」 ふっと笑いながら、それでも結界はとかずに扉を開けた。 その瞬間俺は、用心深さに感謝した。 無数の槍が飛んできたのだ。 「おわっ…」 槍は結界に当たってもなお 結界を破らんとする 数秒後、槍は力なく床に落ちた。 「なんだこれ…っ」 当たりを見回すと。 あ、確かに子供がいる。 王家の証の銀色の髪の毛が 小さな体を包んでいる。 結界を強化しながら近づいて行った。 するとその子はパッとこちらを向いた。俺は息を飲んだ まず目が離せないのはその白さ これは…もう…人類の白さじゃない…そして… 儚く揺れる大きな赤い目… その中に蠢くなにか… すっと通った小さな鼻に きゅっと結ばれた小さいけど さくらんぼのような口… 俺はとっさに最大に結界を張り巡らせた。 赤い目は魔力を発動させてる印。 幼い子で魔力を持つと時々制御できず爆発させる… その子はきっとこっちを睨むと 俺の結界を爆発させた。 「…っ」 経験の差があり防げたが この子は今、とても強い能力を 平気でぶつけてきた。
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