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これまで何人か私の部屋に入ってきた。
私は四年前に生まれ、ずっと隠されてきた。
原因はこの驚異的な能力。
幼いながらも、父上をもしのぐ
能力を持った私。
制御をしいられ、何人もの
犠牲の上に存在する私。
私はそんな大人が大嫌いだった。
そして何より自分が大嫌いだった。
父上は私が制御できるように
なると、訓練用にお守役をつける
ようだ。そんな父上に腹を
立てて、私は入ってくる人を
爆破していった。
そして、今日…
初めて私の元に光が舞い込んだ。
その人は背が小さくて、
でも漆黒の瞳には確かな光を
宿していた。
目があった瞬間、私はその瞳の中に、希望、憎しみ、憂い、そして
優しさを感じ取った…
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