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「…泣きたい」
リンゴ飴も食べ終わった後私には何もやることはなくなり。
あーこのまま一生帰れないのかな?
ここで死ぬのかな?
死ぬならせめてもっとリンゴ飴買っとけば良かった…。
「…青春したかったな…」
「青春?」
「そう青春。せめて彼氏ぐらい欲しかったな………って、え!?」
振り替えるとそこには…
「お姉さんどうしたの?道に迷っちゃったとか?」
「良かったねー俺達に会えて!もう平気だよ」
「あーあこんな綺麗な浴衣よごしちゃって…大丈夫?」
チャラチャラした男の人が三人いた。
「あの…大丈夫ですから」
この人達、絶対酔ってる。
酒臭いし何より目がすなわってない。
これは、危ない…。
「そんな強がんなって!これから俺達と遊ばない?一緒に楽しいことしようよ」
楽しいことって何!?
そんな事しないからほっといて!…なんて言う勇気なんて私にはなくて…。
「あの、私もう行くんで…」
「道分かんないでしょー?なんなら俺達が案内しようか?」
そう言うと同時に私の肩に手を置く。
「い、いやっ…!」
逃げようとすればするほどその手は強くなり。
「かーわい。じゃ、行こっか~」
私の手を引いて何処かへと歩き出す。
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