新たな日常の幕開け

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視点は雅孝に戻る。 「不味いな…このままだと遅刻する。」 雅孝は腕時計を見ると一目散に学校へと走る。 ちなみに腕時計はヤクザの組長のをちょろまかしたものだ。 「間に合え!!」 何故ここまでしているのか?理由は至極簡単なこと。 誰でもいつかは将来を誓い合う仲になる異性を見つける(一部例外はあるが)。 その愛する人との約束を破る行為を平気でやってのける事など出来ようか? いや、出来る訳がない。それは自分が愛する人への裏切りという最悪の行為なのだから。 だから雅孝は走る。愛する人のために… まあ、実際そこまで重く考えることではないが。
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