陰陽師でも避けられない試練がそこにある

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場所は代わって私たちの家の前。 ハァ…どうしたらいいんでしょうか… あの後麻比呂さんたちを連れて家に向かっている途中なぜか生徒会長の佐奈さんでしたっけ?と合流してしまいました。 「雅孝さん……頼みますから普通にしてて下さいね…」 私は小さくそう呟くと家の鍵を開けて扉を開けました。 「麻衣姉様おかえりなさいです!」 玄関を開けた瞬間、空腹のお腹が鳴りそうないい匂いと、トントンと軽快なリズムを奏でる包丁の音をBGMにピンク色のフリフリのミニスカワンピースに黒のスパッツをはいた私服の伽凛ちゃんが迎えてくれました。 「ん?あぁ…麻衣帰ったのか?」 そして伽凛ちゃんの声を聞いて奥から青色のTシャツに灰色の半パンと私服丸出しの服装に、黒いエプロンを着て包丁を右手に持った、雅孝さんが笑顔で迎えてきました。 『えっ!?』 私の後ろにいた皆さんは雅孝さんの姿にギョッとしていました。 私がいなかった数日間で雅孝さん何したんですか?
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