恥の多い人生

14/23
前へ
/23ページ
次へ
僕も好意をもっているフリをして彼女から約50万引っ張った。 色々片付いたら付き合おうなどと口からデマカセを言ってその場を凌いだ。 その後も何度か彼女から金を借りた。 いや、正確に言うならばもらった 本気で好いてくれていたのか最終的に百万近くなった。 どうしてもこの辺りを太宰治の「人間失格」と重ねてしまう。違っている点といえば僕は大庭葉蔵のような美貌は持ち合わせていない。 勿論何もしないわけなはいかなかった。 たまに妻に隠れて会いにいったり時にはセックスを望んできたりもした。 まるで妾。こんな姿誰にも見られなくなかった。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加