恥の多い人生

15/23
前へ
/23ページ
次へ
そして家に生活費を入れてまたスロットに打ち込んだ。 僕はおそらく人間の顔はしていなかったと思う。もう後には引けない。僕はホールで仕事をしている。無職なんかじゃない。 僕は身長は低く、164cmしかない。この頃の体重は49㎏。明らかに不健康な獣。飯は基本的に食べない。飯を食う時間はすべて稼働にまわした。 これだけ打って、無傷で済むハズはない。芳子からもらった金は長くはもたず、またイチモンナシになってしまった。 いよいよ僕も年貢の納め時か。もはや打つ手なし。 後悔というよりもホールに対する憎悪が強い。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加