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僕を養分とはいわないでくれ。
僕はプロだ。収支で生活している人間だ。店の養分になりたくない。
「人間の営みというものが理解できないのです」
「飯を食べないと死んでしまう」
じゃあ食事とは命を長らえるためのものなのか。食事をせずパチスロを打っている僕は寿命を縮めているのか。あるいはそうかも知れない。
もう僕には打つ意外にない。
大事な家族を守れるのはこれしかない。
そして僕は気がついた。
この生活をはじめて僕がつくったもの。小さな家が一件建つぐらいの借金。
子供らとは殆ど遊んでやれずいつもママ。この数年で僕はここまで堕ちた。
数年前の目の輝きは姿を潜め僕は今ある現実を見つめた。
勝てるつもりが負け続け、果てはこの通り。
そして人生の大きな転機を迎えることになる。
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