恥の多い人生

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そして僕はついに仕事につくことになった。仕事をして妻や子供を呼び戻す。 きっとわかってくれる。 僕が就職したのは葬儀屋。特段給料がいいことはなかったが僕には仕事を選ぶことができなかった。 遺体を運ぶのは楽じゃない。中には人間の形をしていないものだってあった。 それでも僕は仕事をしている。少なくともそれで感謝してくれる人もいた。そして僕はその対価として給料を貰った。 パチンコ店の交換所意外で金をもらうのは久しぶりだった。 僕は必死に働いた。営業をしながら遺体を運んで。 何よりも妻や子供とまた暮らしたい。 その一心だった。
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