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そんなことを考えていると
歩道橋にいる
人達がどよめいた
なんだろう?
と思って覗いてみると
夫婦らしき男女と赤ちゃんが津波に流されていた
赤ちゃんなんか
本当に生まれて何ヵ月しか
たっていないかんじだった
歩道橋にいた人は
どっからか持ってきた
ロープで助けようとしていた
ちなみに赤ちゃんはお母さんに
抱えられている状態だった
お母さんは今にも
津波に溺れそうだった
母子ともに顔が
沈んだり浮かんだり
みんなは
「頑張れ-!!!」としか
言いようが無いようだった
そんなとき
なんとかお母さんと赤ちゃんが
助けられた
本当に本当に
"良かった!!"って思った
全然知らない人なのに
"助かって良かった"
"神様ありがとう"と思った
お父さんは車の上に上れたようで
なんとか大丈夫なようだった
その車も何かに引っ掛かり
流されずにすんでいた
赤ちゃんは
すぐに上着などで
何重にもくるみ温めた
お母さんの方も濡れていたので
上着をかけたりした
そんなところから
津波の勢いもおさまり
あとは引く一方だった
もちろん
一時間に何㎜程度だけど
勢いは無くなっていたので
大きな水溜まりみたいだった
水位が腰ぐらいになるとさっきのお母さん、お父さん、赤ちゃんが丁度近くにあった産婦人病院に行った
病院の方が発電機も
あるはずだろうから
赤ちゃんになんともなければ
いいと思った
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