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それから僕は彼にできるだけの恩返しをしているんだ…けど
僕に出来ることなんか話しを聞くくらいしかできない…
それだけじゃダメだって思っているんだけど
ドブネズミになにができると…
シ「ネズミ、今日も来たんだね。いらっしゃい」
ネ『うん、今日も来たよ。お邪魔します。』
シ「今日ね。野菜売りの叔父さんがリンゴをくれたんだ。一緒に食べようね」
ネ『そうなの?とても美味しそうだね。僕はいいからシンデレラが全部お食べ』
シ「はい、ネズミの分ね」
今日も僕の声は君に届かない
それから数日後、僕は小鳥たちの井戸端会議により魔法使いの存在を知った。
自分が持つなにか1つを代償に願いを叶えてくれるというもの
その代償の内容は様々あり
時には、その者の地位を
時には、その者の権力を
時には、その者の愛する者を
時には、その者の命を
代償に渡さねばならないらしい…
僕はシンデレラのお陰で生きてこられたんだ。
僕の命なんて彼女の幸せの為に捨てる覚悟は出来ている
だから僕は魔法使いに願いを叶えて貰うため、魔法使いの元を訪れた
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