凶王編四章

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ついに、豊臣秀吉が小田原討伐を開始した。 石田三成率いる石田軍は奥州伊達軍と交戦していた。 「奥州筆頭…伊達政宗…推して参る!!」 六(りゅう)の爪から蒼い稲妻が迸る。 その稲妻は三成の身を貫けない。 知らぬ間に鞘から抜け放った刀が全ての稲妻を断ち斬るからだ。 「号哭…。」 目に止まらぬほど速く伊達政宗に近づき刀を振る。 ガチィン! 六(りゅう)の爪が一本、宙に舞う。 「一本…。」 三成は冷酷に告げる。
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