野良2

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    窓から入る風が 少し冷たくて 水の張った田んぼから 蛙の鳴き声を運ぶ おやすみと呟く声は 風に押し戻され 消え失せる こだわりもいつしか無くなり 時に流され あたりまえだと勘違い 単なる挨拶 もうずいぶん前から … 傷を舐めあう必要ないなら … 夜を返そう 闇に怯える事がなくなった君に 時を返そう 君が楽しむ自由な時を 今までありがとう 闇に怯え 丸くなって眠るのは 僕だけで … いい
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