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不思議な夢
その夜、あたしはマコトの夢を見た。
いつものように抱き合った後、マコトは服を着て、あたしの頬にキスをした。
そして、二人で泣き笑いをした。
まるでマコトが帰ってきたみたいにー。
「ごめんね」
突然マコトはそう言った。
「…え?」
あたしはまるでマコトが死んじゃったことを忘れてるみたいだ。
「二人でした約束守れなくてごめん」
「しょうがないよ」
「オレ、自殺しようとしたんじゃないんだ…。
踏切の遮断機が下りてるのに、猫が線路の中に入ってっちゃって、ただ…助けようとしただけなんだ」
「……」
「結局オレは間に合わなかった。猫は元気だよ」
「…そんな。マコトはやっぱり優し過ぎるんだよー…」
「早く行かなきゃいけなかったんだけど、歩にちゃんとお別れしたいから、今夜逢いに来たんだ。
今まで本当にありがとう。」
「…そんな。あたしだってマコトに感謝してるよ。
ねぇ、どうしても行かなきゃだめ…?」
「…だめ。だけど、一つ歩と約束しても良い?」
「なに?」
「来世でまた巡り合って、オレのお嫁さんになってください」
「バカじゃないの…そんなの当たり前じゃん!来世だってこの先ずっと、あたしの運命の人はマコトだけだから!」
「ありがとう。歩のことずっと見守っ
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