壬生浪士組

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なんやかんやで壬生浪士組に 到着した陽渚は再び壁にぶち当たっていた。 「だーかーらー沖田の客人です! 怪しくありませーん!」 どうやら門番ともめているようだ。 当たり前だ。陽渚は血みどろなの だから。 「えええー? 血みどろで怪しいから帰ってよー。」 この門番の名は[藤堂平助] 北辰一刀流の免許皆伝を持っていて、勉学にも優れた男だ。 人一倍の勇気も持っている。 「あー…腹立つなぁ…」 物凄く苛ついた様子の陽渚は 危険な賭けにでた。 藤堂の一瞬の隙をつき、首刀を くらわせたのだ。 「すまないのぉ…」 陽渚は藤堂を踏み越えて颯爽と 壬生浪士組に侵入した。 ついでに沖田の部屋にも侵入して 甘味を盗んだ。 「何してるのさ。というか君誰?」 とことん運の悪い陽渚は沖田に 見つかった。 食い意地の張ってる沖田からは 致死量の殺気が滲み出ている。
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