序章

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 いつしかあたりはすっかり夕闇に閉ざされた。  その中をいく石畳に長く伸びる影二つ。  明日になれば今日とは違う何かが始まる。  §4  信じるか信じないかは貴女次第だ。  この物語のもう片方の主人公がとんでもなく力持ちだということを……。  とある年の本日、1人の少女が目を覚ました。 「あっ! 急がないとまた遅刻ぅ!」  ほぼ毎日遅刻しているので、それほど毎日走ったりせず、長距離を走るように軽快に歩みを進める。 「朝の光ほら気持ちいいから走って行こう空に浮かぶあの校舎目指してスピードあげてっと、ていうかもうこんな時間?」
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