序章

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 1ヶ月前に転勤してきた雪菜先生とは違いすぐにお仕置き出来るのと、土壇場に実力が発揮されるタイプで、「バカァ!」という掛け声で放たれる魔術は、去年までの副教頭のロマノ不先生も避けられないくらいのすさまじいものなのだ。  そしてルキアは息を整え、2‐Dの教室のドアをノックした。 「入っていいわよ」  そして扉を開けた。 「すみません、ちょっとだけ寝坊しました」 「エエッと……」  みんなが何をやってるんだとルキアを見る。 「ルキアさん、もう…午後なんだけど…」 「ちょっとだけ午後ですね。そ、些細なことです」 「ハァ、馬鹿」  ルキアの言葉にシャロンがため息を搗く。
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