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「私はイングリド。……アカデミーで教師をしているの。あなたの点数は……あら、あなた試験に受かっているわよ」
「えっ…?」
イングリドの思わぬ言葉にエルフィールは思わず耳を疑った。
「あなた、多分入り口の掲示板しか見ていなかったでしょ? あなたは条件付の合格だから掲示板じゃなくて、フロアの隅に張ってある紙に名前があったはずよ」
イングリドはファイルを閉じ苦笑した。
エルフィールは、予想だにしなかった展開にどうしていいのか、瞳が虚空をさまよっている。
「え、え、条件付きって?」
「アカデミーが全寮制なのは知っているわね? でも毎年生徒が増えてきたものだから、部屋とか、いろいろなものが全員分確保出来なくなっているのよ。だから、合格ラインギリギリの生徒は条件付きで、合格にしているの。条件は、一人で生活する事よ」
「???」
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