1人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
「エーテル・ラビリンス、クリアできそうなのはどれくらいの人数だ?」
どこかの空間で、ひとりの男が呟いた。
「――今のところ、六千二百人のうち、三百七十人が第四層“ギルド・セキュア”に到達、彼らはそこへ拠点を構え以後の探索を行っています。後進として百四十人余りがその下を探索しています」
「…ということは残りの五千八百人余りが“クラウド・ビギニング”に定住した、と?」
「そういうことになります」
「……『エーテル・ラビリンス』、もう何十回やってクリア出来た人間は居なかった。……今度こそ出るのかね」
「私も、それにかんしては楽しみにしております」
執事と思われる男は、その男にそう告げて、部屋を出ていった。
「……長い夢を、果たしてくれるのは?」
そして、男は深い眠りについた。
最初のコメントを投稿しよう!