幕間 一

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「エーテル・ラビリンス、クリアできそうなのはどれくらいの人数だ?」  どこかの空間で、ひとりの男が呟いた。 「――今のところ、六千二百人のうち、三百七十人が第四層“ギルド・セキュア”に到達、彼らはそこへ拠点を構え以後の探索を行っています。後進として百四十人余りがその下を探索しています」 「…ということは残りの五千八百人余りが“クラウド・ビギニング”に定住した、と?」 「そういうことになります」 「……『エーテル・ラビリンス』、もう何十回やってクリア出来た人間は居なかった。……今度こそ出るのかね」 「私も、それにかんしては楽しみにしております」  執事と思われる男は、その男にそう告げて、部屋を出ていった。 「……長い夢を、果たしてくれるのは?」  そして、男は深い眠りについた。
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