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エーテル・ラビリンスとは
全44層からなる石造りの塔であり、建造物内は迷路になっている。
なお、モンスターなどは出現しない。ただし、カラクリなどがないことは否定できない。
そのため、第一層には街を用意した。場合によってはほかのところにも街が存在する。それを利用するがいい。
俺はその男から聞いたことを脳内で軽くまとめてみた。なるほど、まるでどっかのMMORPGみたいだ。それに、エーテルって一体何だ?
「なんでも、エーテルはいろいろ説というか、学問によって違うらしいな。例えば11世紀以降に学者とかキリスト教の牧師たちが確立したスコラ学ってのでは天界を構成する物質とでも言われてるらしいぜ」
「それじゃ、俺達は天界にいるってこと?」
「……科学じゃ『宇宙空間』や『世界の涯』とも言われてるそこにかね。なんともロマンのあることだ」
「ところで、俺達自己紹介をしていなかった気がするんだが」
「おお、そうだったな。俺は弥永大地ってんだ。お前は?」
「俺は、呼子龍樹」
「変わった名前だな。……ま、これからもよろしくな」
「ああ」
そうして、俺達は固い握手を交わした。
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