第一層 クラウド・ビギニング

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 さあ、ところでどうしたものか。よく考えたらこのまま攻略しようとなれば男づくしのむさ苦しい話になってしまう。それってあんまり読者が望んでないバッドな感じになっちゃうんじゃないだろうか。やばいぞ! 閲覧数減っちまうぞ! 「……でよ、ちょっと思ったんだけどこのパーティ、華がない気がするんだよな?」  大地、お前はエスパーか。そうなのか。なんでったって、俺の考えていたことが理解できたんだ? 「そこにさ、ソロで行こうとする奴がいるんだよ。それも結構美人でさ。どうよ? そいつと一緒に行かねえか?」 「でも本人がソロなんだろ? 独りで行かせりゃいいじゃん」 「お前はほんとに分かってねえな、ココ」 「……ココ?」 「ココだよ。お前のあだ名、呼子だからココ。どうだ、いいだろ?」  とりあえず頷いておく。ココってのは初めて呼ばれたあだ名だ。というか、あだ名すら付けられたこともない。即ちこれが俺のはじめてのあだ名ってわけだ。いいね、ココ。ここから脱出できたら流行らせておこうかな。 「……んで、そいつんとこ行ってみようぜ、ココ」 「ああ、そうだな」  とりあえずその美人(あくまでも大地がそういうだけなのだが)の場所へ向かってみることにした。まあ、どんな人間なんだろうな。  ……性格が合えばいいのだが。
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