フォルディアの森で

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「はい 我等はフォルディアの森に生きる涙魔と呼ばれる 一族です」 『涙魔……お前達 魔人か!!』 「我等は魔人です。しかし 我等の一族は人に危害など 加えたりしません。今までは 森の外へ行く事など考えた事 すらありませんでした。 我等はこの森の中心に立つ 古代樹の恵みが長期に渡り 無ければ生きて行く事すら 出来ぬので しかしっ」 老人が言葉に詰まっているのを みてルディスは言葉を紡ぐ 『おい 何があったんだ?』 「しかし 水龍様に (!?水龍だと?!) 古代樹の恵みが採れぬよう 結界を張られてしまったのです」 『どういうことだ? 龍はその地の絶対守護者 のはずだろう!?』 「それが………メルディからの 悪魔に唆されたようなのです 卵の為だ! と」 話終わった老人は少し 老けたように見えた 『そうか………』 (古代樹に結界?) ルディスは昔読んだ文献を 思い出して動揺した。 (卵?荒れた龍?たしか…… っ!!ここ数百年の間に 守護者の代替わりは一度も 無かったはずだ……… っ!!まさか本当に?!)
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