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川の流れは速いが人は水が無いと生きられないこともあり川沿いに町を作ることがあるし
もし無くてもこの山から下山することができるだろう
と結論を出したら後は動くだけだ
それに動けば木の実を見つけれるだろうし上手く獲物を見つければ狩りも出来るだろう
そうと決まれば川沿いに下りるだけだ運が良ければ今日中に人に会えるかもしれない
注意深く木に実がなっていないか
獲物になりそうな動物はいないか確認しながらも歩いていくと
居た
茶色のウサギみたいな動物が水を飲みに川まで来ている
違うところは額から五センチ位の角があるぐらいだろう
思わず顔から笑みが溢れる
「本当に異世界に来たんだな・・・」
懐から出したコルトガバメント
構えて何時でも撃てるようにする目測で十五メートル程
向かい風のお陰で匂いによりばれることは無いだろう
拳銃の射程は意外と短くまともに当てれるのは十メートル前後と言われている
そのため音を立てないように少しでも近づいて弾を外さないようにする
十五・・十四・・十三メートル
ソコまで近づいた時相手の耳がピクリと動いた
此方に振り向き警戒している
だが直ぐに逃げ出さなかったのが失敗だったなと心で嘲りながら引き金を引き絞る
そしてバンッとでかい音を鳴らして飛び出た弾丸は予め約束されたように綺麗にウサギもどきの頭部へと吸い込まれていった
「今日の飯の確保はこれでいいか
後は内蔵をとって血を抜くだけだな」
かなりの時間を歩いていたのか日が沈み初めている
枯れ木を日が暮れる前に集めないと晩飯が途中で集めた木の実だけになってしまう
日が思ったより低くなっていたのだろう急ぎ捌いて流されないように固定したあと川に沈めて(そうすることにより血の臭いを消して獲物を取られることを防ぎ肉も腐らないように冷やして置ける)木を集めに出た
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