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木を集めるといっても森の中に入る訳ではない
中に入っても覆い繁っている木のせいで乾いてる枯れ木は思いの外見つからない
日の光が差している拾える量が少なくても確実に有りそうな河原と森の切れ目辺りを探して歩いたほうが良いだろう
そこで量が拾えたら良いし集まったのが少量でも風通しが良いように上手く重ねればその上が少し湿ってる程度の木なら問題なく燃やせるだろう(煙は凄いことになるが)
そんなこんなでどうやら集め終わったみたいだ
どうやら枯れ木は満足いく量が集まったらしい
足取りも軽く肉を沈めた所まで戻ってきた
野宿になることはどうやら確定らしいが野宿で木の実に肉と晩飯は豪華になりそうだ
浅くドーム型に掘った穴に枯れ木を並べて燃やす
その後にナイフで削った木の棒に小分けにした肉を刺して次々と焼いていくと
簡易式に作ったバーベキューの完成だ
焼いては食べてを繰り返していると辺りはもう薄暗くなっている
そんなときだった彼女を見つけたのは
どうやら焚き火の明かりを見つけたからかこちらに真っ直ぐ向かって来ているようだ
薄暗いがまだ完全に日が落ちきった訳ではない
しかし薄暗くなった時間にこんな山の中で人に会うのは珍しい
いたとしても大体は動かずに明るくなるのを待ってから動かないと危ないからだ
つまり怪しい
いきなり撃つ訳にもいかないが警戒すらしないのはただの自殺志願者と同じだ
何時でも銃を抜けるように懐に手を入れて後十メートル付近まで近づいて来た女に止まれと声をかけた
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