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「でも何であなたはここに居らしたのですか?
このような魔獣の出る山道の外れで」
確かに気になる疑問だろう
しかし今彼女が気にするべきはこれからどうするかだということに気づいているのだろうか?
「一晩は面倒を見てやったがこのあとも面倒を見てやる義理は無い気にするべきは俺の事より自分の事じゃないのか?」
この忠告のつもりの言葉がこの後面倒事に巻き込まれる原因となることに気づいたのは直ぐの事だった
「ええ、その通りですね
助けて頂いたのに探る様な質問を御許しください」
調子が狂う
こんなお嬢様然とした態度を取る奴は今まで一人もいなかった
仕方ない最初からそのつもりだったし飯ぐらいは食わせてやる
その後別れてさようなら
それで彼女と会うことはもう無いだろう
昨日の残りの枯れ木を使い朝からバーベキューだ
直ぐに焼けるように準備している時クーと可愛らしい腹の声が聞こえて来る
見ると顔が真っ赤にして俯いてる彼女がいた
「あのスミマセン
その昨日の夜から何も食べてなくて分けて貰えませんか?」
昨日の寝言を思い出し思わず口から笑みが溢れる
そんな俺を怪訝に思ったのか何ですか急に笑い出してと文句を言っていた
「いや悪かった安心しろ最初からそのつもりだ
それと丁寧に話さなくても良い造ってるだろうその口調?寝言はもっと砕けてたもんな」
と笑いながら後は枯れ木に火をつけるだけで良い一歩手前まで準備が終った時に
聞いたの!!と叫んだ後涙目になっていた
やりづらいと思い苦笑しながらも悪かったと謝れば一応は納得したのだろうまだ恨みがましく唸りがらも飯を食べるために焚き火の近くまで寄ってきた
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