1shot ~初戦闘~

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そしてライターを使い火をつけると相当驚いたのだろう目を見開いている 失敗した何気なく使ったがこちらには無かったのか 思わず渋い顔になるが気づかない振りをして何とか流そう 「えっどういうこと魔力は感じなかったし道具を使ったようにも見えなかったのに」 と呟いている良かったライターは死角になって見えなかったのかこれで誤魔化せるかも知れない・・・ いや待て聞き捨てならない言葉が聞こえたぞ 「すまん魔力とか聞こえたが気のせいだよな?」 聞き間違えであって欲しかったが残念ながら間違えでは無かったらしい 「何言ってるの? 別に魔力何て魔法があるんだからありふれた言葉よ?」 とそこまで言って何かに気づいたようにえっそんなまさかと何かを否定しながらも否定仕切れないような曖昧な表情をしている 「まさか貴方この世界の人と違うの?」 ドキッとした正しく(まさしく)図星だからだこんなに早くばれると思わなかったがまだカマをかけているだけかもしれない とぼけてみるか 「何を言ってるそんな訳が無いだろう?親が世捨て人でなそのせいで森の奥地で暮らしていたから世間の常識に疎いだけだ」 我ながら苦しい言い訳だ ただこの事が大々的にばれると良からぬ輩を呼ぶことになるだろうから出来れば秘密にしときたい 「嘘ねそんな綺麗な汚れてない服を着ている人が他人に会わない様な生活をしている訳がないわ それにそうだとしても生活していくなかで使わない筈が無いもの」 最初の世間知らずそうなお嬢様は何処に行ったのだろう もう確信を持って話してやがる中々頭の回転が早いじゃないか なら仕方ないばれてるんだ それならこちらも情報を得ないとただのまぬけになってしまう 一度先程のまぬけな自分に溜め息をつき 異世界の人間だと認めて質問することにした 「ああそうだ、ばれたなら仕方ないなこちらも質問がある 飯の代金替わりに答えて貰えないか?」
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