1章~なんか、やっぱりなんかある~

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「はぁ……姉貴…………せめて声をかけてきた人には返事ぐらいしてやれよ」 と、桜の花びらに足を取られて倒れそうになりながら呟いた。 「優樹!そろそろ学校に着くぞ?……………何をしているのだ?」 訂正、足を取られて倒れているようだ。 「何って………見て分かんない?てか助け起こしてくれよ…」 そう言いながらも、ゆっくり立ち上がる優樹。 「む?それはすまなかった。それよりもう着くからそろそろお別れだな。新入生は真っ直ぐ行った先に掲示板があるからそれで、クラスを確認しろよ?それでは、私は委員の仕事に行くからな。」 鞄から¨風紀委員¨と書かれた腕章を出し、腕に通しながら桃華は、凛とした佇まいになり歩き出した。 「出た。学校用の性格、あれに何人の男が騙されてきたのか………行くか」 ―――――――― ―――――
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