94人が本棚に入れています
本棚に追加
数十分後……
そこには、制服姿で優雅とまではいかないがカップに注いである飲み物を口に含んでいる人影があった。
人影と記載したが、きちんとした容姿が見れないせいで描写が不十分なのである。
「あ、また電気つけるの忘れてた。ま、いいか。節約節約ぅ~」
とのことである。
『今日は、桜が満開であり各高校では入学式が執り行われる予定です。なお―――――――――――――――』
「ついに、俺も高校生か。………高校では、目立たないように平々凡々な生活を送ろう。」
先程から独り言をよく呟く人物である、誰かいないのだろうか。
そこに、何か軋む音が聞こえドアが開いた。
「誰か起きてるんですか?………あぁ、優樹さんおはようございます。今日はやけに早く目が覚めたんですねぇ。」
そこには、銀縁の眼鏡をかけた青いパジャマ姿の痩せ型の男がいた。目が多少細く見えるがそれが穏和そうな印象を与える。見た目20台前半に見える。
「あ、尚人(ナオヒト)さんおはようございます。尚人さんこそ早いじゃないですか。」
そこに、人影の人物一瀬優樹が笑顔で応える。
「ふふふ……それは、大事な息子の晴れ舞台ですから、早起きして色々として差し上げようと思っただけですよ。あ、朝食、まだですよね?準備しますから待っていて下さい。」
最初のコメントを投稿しよう!