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部長が出してくれたスリッパを履いて後を付いて行く。
一番手前の扉を開けると和室になっていて、そこには食事が乗ったテーブルが中央にあり、それを囲むように男性2人と女性が2人座っていた。
「遅いよ、兄貴!」
「急に呼びだしたのはそっちですけど・・・
千尋、荷物」
「あ、あはい!」
部長に荷物を渡す私を見る、4人。
お姉さん以外の方の視線は気にならないんだけど・・・お姉さん怖いんですけど。
「父と母と姉と弟だ」
「あの、初めまして。
えっとあの長浜千尋ともも申します!」
ペコっと再び頭を下げる。
緊張し過ぎてカミカミだし。
「兄貴の彼女?
若いねぇ、兄貴より俺とつり合いとれそう」
部長と全然似てない、茶髪のちょっと軽そうな弟さん。
「ごめんなさいね。
急に呼びだして。
長浜さんもごめんなさい」
優しそうなお母さんがニッコリと微笑む。
部長と全然似てない。
お父さんは・・部長そっくり!
厳格そう。
部長も年とったら、こんな風になるんだろうな。
お父さん・お母さん・弟さんは部外者の私にも優しく接してくれた。
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