5 足駄をはいて首ったけ

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眼鏡を外す。 ぼやける視界。 それなのに、彼女の表情が手に取るように分かる気がするのは末期症状なのかもしれないですね。 「愛してるって言ってるんです」 そう言って、深く口づけをする。 距離をゼロにするように、深く深く。 最初は驚いているのに、徐々に返してくる彼女の反応に、欲情していく。 「欲しいのはアナタだけです」 唇が離れてそう伝えて、再び唇を塞ぐ。 キュっとワイシャツの肘部分を握りしめられる感触。 もっと俺を欲しがればいい。
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