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「可愛い彼女に付き合っての残業なんだから楽しいと思いませんか?」
「残業が楽しい訳ないでしょ?
相変わらず、おバカですね。
さて、帰りましょうか?
さすがにお腹がすきました」
シャツを戻して上着を着て、必須アイテム眼鏡を装着して、どこからどう見ても仕事出来ます男になると、さっさと部屋を出て行く部長。
「ちょ、カップ洗ってきますんで待ってて下さいよ!」
急いでカップを洗い、荷物を持って後を追いかける。
待っててって言ったのに!
「お疲れ様です」
守衛さんに挨拶をして従業員通用口から外へと出ると、喫煙所で煙草を吸っている部長の姿が目に入った。
「お待たせしました」
「本当に」
う!と顔をしかめるとニヤっと嬉しそうな顔になる部長。
「いいですね、その顔。
さ、どこに行きますか?」
煙草を消して、私の元へと歩いてくる部長。
微かに煙草の匂いが残ってる。
でも、不思議と嫌じゃない。
「何でもいいですは受け付けません」
先回りされました・・・
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