954人が本棚に入れています
本棚に追加
何を食べようか考えていると、部長の携帯が鳴った。
手を離そうかとすると、キュっと強く握られてしまった。
部長は器用に右手で携帯を取り出し、通話ボタンを押してそのまま耳と肩で携帯を挟んで話し始めた。
聞いてていいのかな・・・って、この距離じゃどうやっても聞こえちゃうし。
携帯の向こう側からもれ聞こえる声は女の人。
仕事かもしれないし、あ、でも『お疲れ様ですとかお世話になってます』とか言ってないし…
なんて考えてると部長が物凄く嫌そうな顔で『嫌です』と答えていた。
本当に嫌なんだなって思って思わずプっと噴き出してしまった。
部長はそんな私をギロっと一睨み。
ひぃ・・ごめんなさい。
最初のコメントを投稿しよう!